不動産コンサルティングは、不動産を所有している人やこれから不動産を取得しょうとする人の求めに応じて、その有効活用や取得しようとする不動産の価格査定・事業採算など、不動産の取得、利用、処分その他これらに関連する事柄についてアドバイスや企画提案などを行う業務です。 |
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不動産は、国民生活やあらゆる産業活動、文化活動の基盤をなすものであり、特に最近は、個人の土地所有者の間で、相続税の不安や固定資産税などの負担増に伴い、将来のことも考慮した安定収入の得られる有効活用のニーズが
高まっています。また、企業などにおいても、不動産に関する種々の問題を抱え、その対応のために適切なアドバイスを求める事例が多くみられるようになってきました。 |
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不動産業者は、不動産の開発や分譲、不動産の売買や賃貸の仲介、不動産の賃貸、不動産の管理等の業務を行っていますが、これらの業務に関連して、日常、お客様からの様々な相談に応じており、多くの知識、経験を積み重ねています。 しかし、最近の傾向として、顧客の不動産に対するニーズの高度化、多様化に伴って、益々高度のコンサルティングが求められるようになってきています。そこでお客様からのニーズに応えるために生まれたのが、不動産コンサルティング技能登録制度です。 |
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不動産コンサルティング技能登録者とは、建設大臣の認定を受けて、財団法人不動産流通
近代化センターが実施する試験に合格し、不動産コンサルティングに関する一定水準以上の知識及び技術を有すると認められて、当センターに登録された人達です。 |
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この試験は、宅地建物取引主任者又は不動産鑑定士の資格を持ち、一定年数以上の業務経験を有する等の受験資格要件に該当する人を対象に行われ、試験科目は、経済、金融、税制、法律、建築、事業、及び実務と多岐にわたっています。 |
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この試験・登録制度は、平成5年度に第一回の試験が実施されて以降、毎年試験が実施され、登録がなされています。全国の不動産コンサルティング技能登録者は、平成12年12月末現在で22,137名(内奈良県内は369名)に達しています。 |